お知らせ

令和4年度第1回業務職員・嘱託職員及びスタッフ職員研修(Web研修)を開催しました。

2023.01.13

 令和4年12月20日(火)に、共同生活事業所で活躍する生活支援員及び世話人の職員を対象に、研修(Web研修)を開催しました。
 当法人の職員である法人本部事業調整課課長をはじめ共同生活事業所のサービス管理責任者3名を講師として共同生活事業所における支援のあり方について講義を行っていただきました。

※共同生活事業所とは、障がいのある方が日常生活の支援を受けながら共同生活を送る社会福祉施設のひとつです。グループホームは「施設」というより「住居」というほうがイメージに合うと思います。地域のアパート、マンション、一戸建てといった普通の家で生活する場です。

講師 法人本部 事業調整課 課長

講師 希望が丘西置賜共同生活事業所 サービス管理責任者

講師 泉荘共同生活事業所 サービス管理責任者

講師 希望が丘東置賜共同生活事業所 サービス管理責任者

 講義では、当法人における共同生活事業所のミッション、当法人における共同生活事業所の現状、ノーマライゼーションと意思決定支援、利用者ニーズ本位の共同生活の在り方といった4つのテーマに、それぞれの講師が講義を行いました。


※研修後アンケート 一部抜粋

・時代とともに変わりゆく、障害者福祉制度、かつて障害者を指導する指導員として職員がおり「先生」とよばれていた時代、現在は援助員として、援助支援する職員がいる。いまだに障害者と健常者には見えない壁があると思います。私達は変わりゆく障害者福祉制度に都度対応し、援助者として障害者の方に皆に平等なあたり前の暮らし生活が出来るように寄り添い支援をしていかなければならないと思います。

・グループホームの課題がたくさんある中、利用者の方のあたり前のくらし生活の妨げになることはせずに安心できる生活を提供するために1人1人感じ考え、皆と意見を共有しないといけないと感じた。

・発達障害の方が多くなってきて行き場が無いということは親御様の負担は底知れない、グループホームに入居できる対象者のくくりもやはり大事、対象外になってしまった方の行き場の確保も大事、支援に携わってきた中で、生活スキルが高い事はいいことだが、やはりコミュニケーションがとれない方への支援はいつもとまどってしまう。

・重度の障がい者に対する理解。高齢障がい者へ対するための介護技術の向上。言語理解が困難な利用者とのコミュニケーション。まさに当グループホームで必要な事である。

・重度の障がい者に対する理解は難しいと思います。研修を行い学びながらでないと理解出来ないと思います。言語理解が困難な利用者とのコミュニケーションはとても必要な事。毎日支援をしていてもなんとか理解出来るくらいで、何回も聞き直すと不機嫌にさせてしまう時が多々あります。適当=返答も出来ないので難問です。言葉・相手に伝えることの難しさ、体験した絵を描いてみた時わかりました。

・ノーマライゼーション最初はわからなく、ごくごくあたりまえの生活と聞いて、私達があたりまえに生活していることが、障害のある方にとっては、生活がしにくいなど色々な面があり、社会がどう受け入れるのか、また自分がその立場だったらどうしてほしいのか?など、考えさせられることがあり、その人の生きやすくするためにも意思決定支援、相手になって考え思いをいたらせることが大切なんだと学びました。

・意思決定支援~可能な限り本人が自ら意思決定できるよう普段の生活の中で、本人の思いを確認できるよう支援が大切と感じています。

・利用者の方の生活の様子を知る=同じ支援員・援助員が支援に携わる方が生活リズムや行動がわかりやすいと思っている。生活基盤を整えれば心の余裕が生まれる=生活の中で時間に追われたり、他の利用者の方とうまくいかない事あった時はやはり不穏になったりしている。

・グループホームの生活をいかに生活しやすように支援していくか、利用者が何を求めて、私達援助職員に何をしてもらいたいのか、それも信頼関係の構築なのかもしれません。グループホームは自分達の家であり、自分の居場所であるため心地良い場所でなければならないと考えています。それを支援するのが私達で日々変化する毎日の課題でもあります。


 当事業団では、今回の研修で学んだことを、日々の支援に活かし、利用者により充実した生活を送っていただけるよう努めていく所存です。