お知らせ

令和4年度実践報告の取組方と報告書作成ポイント研修(Web研修)を開催しました。

2022.08.10

 令和4年7月28日(木)に令和4年度実践報告の取組方と報告書作成のポイント研修(Web研修)を開催しました。

講師 鎌田 剛 准教授

受講職員

 私たち山形県社会福祉事業団では、事業団の特性である、先駆性・専門性・広域性を活かした事業展開と専門スキル向上等による人材育成を行い、さらにはこの成果を積極的に情報提供し、実践の検証と普及を通じて福祉サービスの向上のために実践研究を毎年行っております。今回はこの研究の報告書作成における技術及び知識の習得の研修を行いました。

 講師には、東北公益文科大学 地域福祉コース 准教授 鎌田 剛 様 をお招きし、研究に関する基本的な知識や方法について研修を行いました。

 研究者である講師からの講義は、事例や参考となる資料を示しながら実に具体的でありながらわかりやすく話をしていただき、職員は集中して耳を傾けていました。

受講した職員の感想を一部紹介します。

 


※感想 一部抜粋

・参加させて頂き、大変勉強になりました。特に手法について考えていたところだったので、集団比較実験計画法についてはすごくヒントになりましたが、実際は利用者支援に差をつけることに抵抗を感じました。実践報告でなく研究という視点で進めていけるようにしていきたいと思います。(介護職員/高齢者入所施設)

・今まで関わった実践報告の中で、誰かのために役に立つといった要素が足りなかったと実感した。テーマ、内容共に再考したい。(介護職員/高齢者入所施設)

・どのように実践研究を進めていけばいいのかを講義形式で教えてもらえたのでわかりやすかった。また、講義のなかでは講師の鎌田氏が実際にしていることや、大学生の話などを講義のなかで話していて、わかりやすかった。講義で使った資料は今後実践研究をまとめていくときや、その過程でとても参考になる資料となりそうなので、活用していきたい。(援助員/救護施設)

・今回の研修を受けて、受講する前は調べたことを立証していくにあたって、どのようにまとめると良いのか、またどのような道筋で進めていくのか、曖昧な部分が多いことに気づくことができ、より具体的な道筋をイメージすることができたと感じた。
 リサーチクエスチョンを繰り返し、抄録の要件を小まめに確認することがブレずに研究の成果をまとめられるのかと思った。また、日々の利用者支援はどういった理論で対応しているのか、さらに、ケース記録で利用者に特変がないので内容が薄いと思うことが多々あるが、そういう事ほど利用者にとって良い形にはまっているのではないか、文字に起こして考えることが必要でないのかと、改めて考える機会にもなった。(援助員/障がい者入所施設)

・研修としては、以前学習したことを再確認することができた。サービス提供している内容をどんどん外部に情報発信していくことが必要。外部に出して情報共有できるような内容としていかなければならない。(援助員/障がい者通所施設)


当事業団では、今回の研修で学んだことを、研究でいかすとともに、日々の福祉サービスと利用者により充実した生活を送っていただけるよう努めていく所存です。
 結びに、この場をお借りして、研修講師をお引き受けいただいた東北公益文科大学 地域福祉コース 准教授 鎌田 剛 様に、あらためて御礼申し上げます。