お知らせ

令和4年度第1回監督者研修(主任級)を開催しました。

2022.09.30

 令和4年9月21日(水)に「令和4年度第1回監督者研修(主任級)」を開催しました。

内部講師 吹浦荘 副荘長(写真右上)

内部講師 ワークショップ明星園 園長

受講職員 ※プライバシー保護のため加工をしています。

 今回の研修は、当法人の各施設におけるチームのサブリーダー的役割を担う主任級と呼ばれる職員で就任3年目未満の方を対象に階層に応じた職務について、役割意識の育成と調整力の向上を目指すことを目的に、実施しました。

 講師には、内部職員の 山形県吹浦荘 副荘長 が、「福祉の動向と、職員に期待すること」、山形県ワークショップ明星園 園長 が、「社会福祉法人としての地域との関わり~地域と共に生きるとは~」というテーマで、研修を行いました。

 「福祉の動向と、職員に期待すること」については、障がい者福祉及び介護福祉における今後予想される人数の推移やニーズについて確認しながら、国内労働力の推移に伴う福祉サービスの需要と供給を踏まえ法人としてどのように歩んでいくことが重要であるか、主任級職員としてどのようにふるまうべきかを、理解する研修でした。

 「社会福祉法人としての地域との関わり~地域と共に生きるとは~」については、ワークショップ明星園の地域との関わりを事例に、社会福祉法人とはこれから日本の福祉として目標としている「地域共生社会」の実現において、職員は施設で利用者に福祉サービスをすることだけではなく、施設を取巻く地域にも福祉の視点をもち、地域と共に育ち、頼られ、愛される施設をめざして運営していくことの重要性を学びました。

※研修後アンケート 一部抜粋

テーマ「福祉の動向と、職員に期待すること」

・今後の福祉の動向について、時代の変化と共に理解を深めることができた。高齢者の増加、障害者の推移などに応じた対応が必要だと思った。現状維持ではなく、選ばれる施設を目指すために、他事業所にはない楽しみや生きがいが持てるような魅力のある取り組みが必要であると思った。(特別養護老人ホーム/援助職)

・高齢者、障害者、労働者それぞれの人口の推移など、最新の情報をもとに講義を聞けました。職員の離職が増えていかないよう、職場環境を良くしていけるように自分にできることからしていきたいと思います。(養護老人ホーム/援助職)

・障がいが世間一般に認められるようになってきている動きが障がいに対してのハードルが下がっている=障がい者数が増えている。
 医学の進歩により出生児の死亡率が下がった分だけ障がい児数が増えた。年々障がい者や障がいに対する認識が良くなったと思うが、それでもまだまだ白い目でみられる事も多いと感じます。障がい者施設で働いていると周囲に話すと「大変だね?暴れたりする?」などといわれることも多く、今後は今以上に障がいに対しての認識があがるといいなと感じます。(障がい者入所施設/医療職)

 テーマ「社会福祉法人としての地域との関わり~地域と共に生きるとは~」

・今までは家庭内の問題だったが、これからは地域で考え、そのために社会福祉法人は取組みを公開、発信して存在意義を示していかなければならない。施設からも発信していくという所が勉強になりました。(障がい者入所施設/食事サービス職)

・社会福祉法人だけではなく、様々な業種の人たちが福祉分野に参入できるなか、社会福祉法人に求められているもの、地域との関わりの重要性がわかった。地域に信頼される施設になるためには、職員一人ひとりの意識が大切であるため、出会いを大切にしながら仕事をしていきたい。(障がい者共同生活事業所/援助職)

・社会福祉法人である私たちが地域においてどの様な役割・機能を持っているのか、具体例を提示しながらの講義であり、理解しやすかった。また、地域において福祉を実践するための意識・姿勢について、引いては主任という立場の私たちが法人の中で担う立場・役目についての話もあり、大変有意義であった。(ケアマネージャー)

 


 今回は、主任級といったサブリーダー的役割を担う職員への研修を行いました。「サブ」ではありますが、上司のもとで部下を持ちながら業務を行うリーダー的立場の職員です。広い視野をもち先を見通し示す力をもつ人財となっていただければと思います。

※受講後3か月の振り返り (令和5年1月12日更新)

○テーマ「福祉の動向と、皆様に期待すること」

・重度高齢化や労働力不足が深刻化していることは研修前では漠然と考えていたが、研修後具体的な数値や状況を知り、重度支援者が増加する中、労働力不足が加速していることを常に念頭に置いて業務に当たることが出来た。(特別養護老人ホーム/援助員)

・思考が施設内部で完結していたり、目先の業務に囚われていたものを、新たに外部との結びつきを広げることができないか考えたり、先の業務を予測して行動することを更に重要視して取り組もうと考えるようになった。(特別養護老人ホーム/事務職員)

・労働力人口が減少する中で、いかにして業務の効率化を図れるかを考えるようになりました。職員数が減っていく中で、仕事のクオリティを維持しつつどのようにしたら業務が終われるか考え中です。(救護施設/援助員)

・職員の提案を実践できるようになった。ハード面で利用者が困っている時は、すぐに対応している。(特別養護老人ホーム/援助員)

・職場の風通しを良くしてほしいという言葉がありましたが、援助員と看護師で利用者の情報を共有し支援に生かせるように、気になる方の状況をこまめに聞いたり何かあったらすぐに相談し合い連携できるように努めています。(障がい者入所施設/看護師)

・介護人材にかかる需要推移を学習したことで、充足率は年々低下すると推移されている。この問題だけでなく高齢化の問題を含め、これまでは施設内でだけでの問題として考えていたが、社会全体の問題であることを理解し広い視野で向き合っていかなければならいことだと感じた。(特別養護老人ホーム/援助員)

テーマ「社会福祉法人としての地域との関わり ~地域と共に生きるには~」

・研修後、業務の中で地域との関わり方について変化は特になかったが、プライベートで地元の市報などを回覧板で回ってきた際に目を通すことを習慣づけるようにして地域に目を向けるきっかけとなった。(特別養護老人ホーム/援助員)

・感染症の流行は、外側よりも内側に目を向けがちだ。自身の職場やその周辺施設の、足元の状況ばかり見ていた気がする。地域のお年寄りの中には、外に出ないようにしている方もいまだ多くいるのではないか。いま、お年寄りの居場所は何処なのかと気になっている。(養護老人ホーム/援助員)

・利用者の方が地域の事業所で作業訓練を行っており、その係業務の中で地域の方と密な連絡を取ったり、挨拶をするなど今まで以上に関わりを大切にしようと心がけています。(救護施設/援助員)

・私たちが援助を行っている人々にはそれぞれの生活があり、その生活の背景には地域の人々・物事とのつながりがあり、私たちの援助は地域の福祉につながっているということを改めて意識するようになっています。(居宅介護支援事業所/ケアマネージャー)